こんにちは、YOSHIOです。
色々忙しくて、全然ブログを更新できていませんでした・・・・。
今日は1型糖尿病の経口薬治療について書きたいと思います。
経口薬とはいわゆる飲み薬のことですね。
糖尿病の経口薬種類
一般的に1型糖尿病はインスリン治療を行い、経口薬とは無縁です。
1型糖尿病を患っている方でも、経口薬は2型糖尿病のためのものであって、1型糖尿病には関係ないと思っている方も多いのではないでしょうか。
血糖降下薬と呼ばれる、血糖値を抑えるための経口薬は、大きく分類して下記のような種類があります。
・インスリン抵抗性改善系
・インスリン分泌促進系
・糖吸収・排泄調整系
こうやってみると、1型糖尿病でも効果があるのがあるんじゃねって感じがしますよね。
この中で、糖吸収・排泄調整系に分類される「α- グルコシダーゼ阻害薬」は、インスリン治療との併用が認められています。
1型糖尿病に経口薬は効果があるか
自分は2019年2月の検診後から、α- グルコシダーゼ阻害薬にあたる、ミグリトールを使っています。
その後のHbA1cの数値は下記のようになります。
年月 | HbA1c |
---|---|
2019年4月 | 6.8 |
2019年5月 | 6.7 |
2019年7月 | 6.5 |
2019年9月 | 6.8 |
2019年11月 | 6.9 |
2019年12月 | 6.7 |
2020年3月 | 6.8 |
ちなみにミグリトールを使用する前のHbA1cの数値はこちらです。
年月 | HbA1c |
---|---|
2018年8月 | 6.9 |
2018年10月 | 7.4 |
2018年12月 | 6.8 |
2019年1月 | 7.2 |
2019年2月 | 7.2 |
元々HbA1cの値はそこまで悪くなかったので、「めちゃめちゃ改善した!」というわけではありません。
ただ、ミグリトール使用前は7%前半が多かったのに比べ、ミグリトール使用後は一度も7%台になっていないことを考えると、多少なりとも効果があったと言えると思います。
ちなみに自分は「血糖値が上がりやすく、下がりやすい」体質のようで、食後血糖値が250mg/dlを超えるような状態でも、次の食前には100mg/dlを下回っているような感じでした。
逆に、食後血糖値を150mg/dlとかに抑えてしまうと、次の食事まで持たずに低血糖を起こしてしまうことが多かったです。
もちろん、食べ物とか運動の有無とかによって異なりますが、病院食+ほとんど運動をしない入院中からその傾向があったので、体質なのかなーと思っています。
※血糖値下がってくれるから、HbA1cの値を安定させやすいんですけどね
なので、糖の吸収をゆるやかにする「α- グルコシダーゼ阻害薬」は自分の体質に合っていたので効果があったとも言えます。
インスリン治療とα- グルコシダーゼ阻害薬を併用することで、低血糖を起こしやすくなったりしている人もいるようなので、誰でも合うわけではないということには注意しておく必要があります。
ちなみに自分はミグリトールを使用するようになってから、低血糖の回数が激減しています。
α- グルコシダーゼ阻害薬の注意点
α- グルコシダーゼ阻害薬を使用する上で注意することが2点あります。
まず最初に「低血糖時の対応には必ずブドウ糖を使用する」ことです。
これは、α- グルコシダーゼ阻害薬を使用することになったら、必ず言われると思います。
α- グルコシダーゼ阻害薬では糖の分解を抑制することで、血糖値が上がるのを緩やかにしています。
そのため、ブドウ糖以外の糖質では血糖値の上昇に時間がかかってしまいますので、低血糖時などの急を要する際には、分解せずにそのまま体に吸収できるブドウ糖を使用する必要があります。
もう一つは「食直後の低血糖に注意する」ことです。
α- グルコシダーゼ阻害薬を使用すると、血糖値の上がり方が緩やかになります。
そのため、インスリンの方が先に効き始め、食直後に低血糖になることがあります。
その際に「ヤバい!低血糖だ!」と焦って、糖質を摂取してしまうと、反動ですごく高血糖になってしまいます。
可能ならば、ブドウ糖をいつでも摂取できるような状態にしつつ、血糖値が上がってくるのをなっていた方がよいです。
※待ちすぎてブドウ糖を摂取する前に倒れないようにしてくださいね
なので、食前の血糖値は必ず測るようにして、少し低めだと思ったら、「インスリンを打つのを遅らせる」「α- グルコシダーゼ阻害薬を摂取するのを遅らせる」など、柔軟な対応が必要になります。
まとめ
今回は「1型糖尿病でも効果のある経口薬があるよ」ってのを紹介しました。
自分が使っているα- グルコシダーゼ阻害薬を紹介しましたが、それ以外にも1型糖尿病で使える経口薬は増えているようです。
ただ、必ずしもプラスの面だけではないので、使用する際には担当医とよく相談の上、決定してください。